弦が切れたら…

アルパはデリケートな楽器。
楽器を置いている部屋の窓からの日差しや温度と湿気には
日々気をつけておかねばなりません。

しかしどんなに気をつけていても弦が切れる日はいつか必ず来ます。
弦の交換は避けては通れない道なのです。

もし、初めて弦が切れてしまったらこのページがあることを思い出してください。
お役に立てることを願っております。


1.
あー、弦が切れてしまいましたー!
(真ん中の、「レ」の音ですね)


2.
まず、切れてしまった弦を根元で支えている、「コマ」を両手で両側から上の方へ抜きます。
この時、隣の弦(この場合「ド」)にコマを押し付けないように気をつけて!!


3.
「コマ」を抜いたら(もちろんコマは捨てないでください)、弦を引っ張って抜きましょう。まだ弦も捨てないでください。


4.
切れてしまった弦を引っ張っていた金具を、一生懸命左に回して、更に切れた弦を引いて金具から弦を取ります。


5.
切れた弦と同じ太さの弦を探します。弦が入った袋に弦の番号が書かれていることもあります。少しでも太さが違うと、大変なことになりますので、絶対に同じ太さの弦を見極めて下さい。
※新しいナイロン弦については、ついている先生に購入方法を聞くのが一番だと思います。最近はインターネットで購入も出来るようです。


6.
新しい弦を、張る場所のコマの下、10cmくらいから、金具の上10cmくらいの長さに切ります。(短いよりは、長い方がいいですね!)


7.
新しい弦の片方の先を、軽く片結びします。のちに弦を穴に入れる時に、少し引っかかるくらいの大きさが良いです!


8.
新しい弦の片結びした方を、穴に無理矢理入れます。もし引っかかり過ぎて入らないようだったら、もう少し小さい片結びにしてください。


9.
軽く引っ張ります。この時、弦は穴の上の方に位置されるようにしましょう。(写真は間違ってますね)


10.
コマを入れます。9でも書いたように、コマの上の方の部分に弦が入るように。


11.
この様な、普通の長い針金をねじって、穴を作った物を用意します。
掲示板に書き込んで頂いた情報によると、ストローでも出来るみたいです。(情報ありがとうございます!)


12.
先ほど一生懸命回した、何もついていない金具の横の溝から、針金を入れます。


13.
正確に、どの弦も入っていない穴から針金を出します。結構間違いやすいので、気を抜かないようにしましょう。


14.
針金の穴の先に、先程下の穴にだけ取りつけた弦を通します。


15.
上方へゆっくりと引っ張ります!


16.
まず、金具の小さな穴に、弦の先を上から差し込み(分かりやすいように、弦を黄色でなぞりました。)、金具を右に回します。


17.
金具が半周して、弦の先がこちら側に向いたら、弦を上に引っ張りながら、ひたすら右に回します。(コツとしては、この時ばかりは弦を強く上に引っ張ってから回した方が、張替え中に切れてしまうことが少なくなります)


18.
弦をはじいて音を出し、確認しながら回します。始めの方は、回すとすぐ高くなりますが、音が高くなるにつれて、すぐ高くはならなくなります。


19.
その音になったら完了!!

始めの方は放っておくとすぐ低くなりますが、調弦しながら弾いているとだんだん安定してきます。
もし、後少しでその音に到達しそうな時や音に到達してすぐというタイミングで切れてしまった時は、弦をしっかり引っ張らずに金具を回し始めてしまったのか、コマがゆるいということが考えられます。コマがゆるい時は他の木材や市販のコマを代わりにつけます。


わかりにくいところがあれば掲示板へどうぞ!


サイトマップ | アルパとは? | 習うにあたって… | トップページ